「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ

あなたの2012年を漢字一字で表すと
寺田 早輪子
(2012/12/12)


「母」。
2012年は初めて「母」になった年。
そして「母」になることの難しさを感じた年でした。

「ママですよー。」
3月に出産した息子は、生まれた直後、うまく呼吸が出来ず、すぐに保育器に入りました。
丸一日会えずに、やっと会いに行けた時、思わず涙が出たのを覚えています。
初めて息子にかけた言葉が、この「ママですよー。」だったと思います。

「こわれてしまいそうなほど弱々しかった息子を、私が守るんだ。」
今、思えば、その思いが強すぎて、「母」としての私は、駆けっこで言えば「フライングして、さらにコケた」ようなスタートを切りました。

お尻に少しでも発疹がでれば小児科に駆け込み、
授乳後、口からタラーっとちょっとミルクが垂れただけでも、「どこか具合が悪いんじゃないか?!」と心配したり…。
夜中に何度も起きると、私の寝かしつけがうまくないのか…と、猛省したり…。

心も体も「ああ。しんどい。」と思ってしまうと、今度は、そんな自分に嫌気がさしたり…。
「心配」と「反省」と「焦り」がいっぱいの子育てをしていました。


でも、あるママ友がこんな話をしてくれました。

「みんなそうやって悩みながら、ちょっとずつお母さんになっていくのかもねー。」

みんなの前では「子育ては楽しい!!」と話していた彼女も、実は夜の寝かしつけに苦労していて寝不足が続いていたそうです。

みんな、「母」になろうとして、なかなかうまくいかなくて、悩みながら、それでも「母」になろうと、がんばっているんですね。

ちょっとずつ、ちょっとずつ…。
失敗することもあるけど、それも良し。

今は、そんな風に息子と向き合えています。

9カ月になる息子は、人見知りが始まりました。
親戚でも、久しぶりに会う人に抱っこされると途端に「わーん!!(;△;)」
でもそれは、お母さんと、それ以外の人をきちんと認識できている証拠。

誰が「母」であるか分かってきた息子に、笑顔の私が映るように、
2013年は、もうちょっとお母さんらしくなっていたいなぁ。

☆写真は、我が家の玄関。クリスマスリース、初めて飾ってみました!

アナ・ログ、次回は佐藤アナウンサーです!


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