「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ
この冬食べたいもの
寺田 早輪子
(2016/12/06)
冬になって、より一層、私を誘惑する香りと赤ちょうちんが、帰り道にあります。
仕事を終えて、家路を急ぐその途中にある一軒家の小さな飲み屋。
二階建の一階部分がお店。小さなコの字型カウンターの中に調理場があり、ご高齢のおばあさんと、お嫁さんと思われる50代くらいの女性の、合わせて2人で切り盛りしている様子。
入ったことはありません。
でも、ほぼ小窓や扉が開いていて、中は丸見え。
そして、何か「焼き物」メニューを調理している煙が、香ばしく、美味しそうな香りとともに、もくもくと、私を誘うのです。ほぼ毎夜。
入りたいけれど、とても一人では入れないのです。
カウンターは10人程しか座れない様子。
通りかかるたびに、チラッと小窓を見ると、ほぼ満席!
会社でいえば、部長クラス?と思わしきおじさまたちで、ほぼ満席。
豪快な笑い声ともくもくの煙とビールで、活気ある店内。
とても私一人では入れません…。
それでも、私を誘惑してくる美味しそうな何かの「焼き物」の香り!!
一体、何を焼いているのでしょう…。
焼き鳥ではないはずです。
漂う香りから推理すると、多分「豚キムチ」…?
看板にも「キムチあります(「ます」は、□に/)」とあるので、多分「豚キムチ」??
でも、それだけであんなに煙がもくもくと出るかなあ~?
看板には「もつ鍋」とも書いてあるのですが…。
ああ~。気になる。誰か一緒に、行ってくれないかなー。
後輩女子は誘いにくい雰囲気の店だしなー。
今夜も、きっと、一人で店の前で、深呼吸だけして帰ります。
この冬こそは、味わいたい。謎の「焼き物」とビール。(*^_^*)
☆写真は…、松島・円通院の紅葉ライトアップとスーパームーン前日の月(^^)
アナ・ログ、続いては…、あ!!この方なら一緒に飲んでくれるはず!梅島アナウンサーです。