「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ
温泉
寺田 早輪子
(2019/06/24)
いわき湯本温泉。
私が生まれた時からすぐそばにあった温泉です。
硫黄の香りが印象的で、上がっても湯冷め知らず。
この世の「温泉」と呼ばれるものは、すべて、
いわき湯本温泉同様の硫黄泉だと思っていました…(^^)
アナウンサーになってから、様々な温泉を巡らせていただきました。
様々な泉質があることに驚いたのはもちろん、
各地の温泉を守る方々の情熱に、毎回、感動しています。
忘れられないのは、
岩手・宮城内陸地震で被災し、源泉が枯渇しながらも、
また新たな源泉を探り当て、再開を目指し奔走してきた方々の言葉です。
「自然は時に牙をむく。でも、自然の恵み(温泉)で俺たちは生かされている。
だから感謝しているんだ。」
自然とともに生きるとは…、
あたたかな温泉に浸かれることの幸せを、改めてかみしめています。
※写真は…、「レインボージャングルエレファント」(紙粘土)(息子作)
アナ・ログ。続いては、飯田アナウンサーです。