「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ
旅の思い出
(2009/07/07)
これまでも何度か「旅」ついて書いてきたので、どこの旅話を書こうかなと悩んでいたところ、原アナウンサーから、去年6/11[『私の必須アイテム』8/14『怖い話』の続きを書いてとアツい(?)要望がありましたので、書かせて頂きます。
【これまでの要約】
《湾岸戦争直前、広瀬家などバクダッド在住の日本人数十名はイラクを出国すべく砂漠を爆走し、私・母・姉は見事検問を突破》(わずか62文字。以前の2回分、2千文字の内容がいかに薄いことか…)
爆走旅行を終えた私達はヨルダンの首都アンマンに到着し、2日後くらいには日本へ帰国。
一方、父は来た道を車で十数時間かけて引き返します。運転手にとってはきつい道程ですが、砂漠の夜空で見た天の川は、それはそれはキレイだったそうです。
その後…
イラクの侵攻を受けたクウェート駐在員は軍事施設に監禁されていたそうですが、父はバグダッド市内での行動は許可されていました。ただ、なかなか出国許可は下りず、イラクが多国籍軍から攻撃を受けないよう、ヒューマンシールド(人間の盾)として人質同然の扱いだったようです。
という怖い話が続いていますが、日本の方々が心配するほど、イラクにいた人はそれほど不自由な思いはせず、楽しい思い出の方が多いです。プールに、空気で膨らますボートなんかを持って入ると、子供も大人も珍しがって寄ってきて仲良くなったりと、ほのぼのした思い出も。
ただイラクの思い出で特に印象強いのは'暑さ'です。世界最高気温58.8℃を記録したバスラ市がイラクにはあります。暑いというか、肌が痛いです。
イラクについてよく言われる冗談に「洗濯物を左から右へ干していき、干し終わった頃には左から取り込める」というのがあります。風呂は《冷》の蛇口を回せば大丈夫。母が日本の時の癖で《熱》の蛇口を回した風呂に入った時にはえらい目に合いました。
暑さに関係ないけどもう一つ有名な冗談を。「イラクのゴルフコースは世界一難しい。なんせ全部バンカーだから」。実際にはゴルフコースは無いらしいですが、私だったら18ホールまわる前に暑さで倒れるでしょう。
原さんからの"アツい"要望が"暑い"話になったところでお終い♪このくだらないオチを公開する私の勇気を皆さんどうぞ、けなしてください!!
続いては原さん。あらあらかしこで行った旅!?のお話です!