「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ

お盆の思い出
金澤 聡
(2009/08/04)


もう間もなくお盆です。待ち遠しかった夏も、迎えてみればもうすぐ秋の季節の足音が聞こえてくるんですね。
時間の過ぎるのがかくも早いのかと感じる今日このごろ。今回のアナログのテーマは『お盆の思い出』です。


高校生だった頃の夏休み。
思い起こせば、なぜあの頃、あれほどまでに夏の海に魅了されていたのでしょうか。
そこに行けば、得体の知れない『青春』に出会えるかも?!
という『麒麟』に似た幻想を追い求めていたからかもしれません。
「お盆後の海にはクラゲがでる」とよく言いますよね、ですから、お盆前までが勝負!と思い、時間を作っては海に出かけました。

ある日、お盆の只中に海に出かけたことがありました。
これがシーズン最後の海水浴と思い、しばしの別れの前に思いっきり泳ごうと沖の方までいきました。
すると、"チクッ" と足のふくらはぎに刺されたような痛みが走りました。
まさか、クラゲ? お盆中でも発生するのか? それにしても痛いな。
早く砂浜に上がって、手当てをしないと…

体を岸に向けてターンしようとしたら、できない! 逆にどんどん沖の方へ引っ張られていく。痛みもひどくなる。
体がしびれてしまったのか?ものすごい恐怖に襲われました。
すると、近くにいた友達が笑いながら、『お前釣られている!釣られているっ!ワハハ!!』
そうです、釣り針が足に刺さっていたのです。釣り人がリールで私を巻き取っていたのです。
なんとか笑い顔の友達の力を借りて事なきを得ましたが、お盆史上最悪の日となりました。

科学的な根拠があるかどうか分かりませんが、「お盆後の海にはクラゲと釣り人がでる」のでご注意を!

次は原アナウンサーです。釣られたことはないと思います。


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