「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ
お盆の思い出
林 佳緒里
(2009/08/14)
今年は家のベランダから仙台七夕前夜祭の花火をみました。でもどことなく夏らしさを感じられないのが残念です。セミも一生懸命鳴いていますが、どこか寂しそう…。
茅ヶ崎の実家は2世帯同居、父方の祖母がいます。その隣には、祖母の兄夫婦、さらに隣には私の父のいとこが住んでいます。
お盆が来ると、親戚中が集まって"迎え盆"をします。キュウリとナスで牛や馬を作り、先祖の霊をお迎えします。仏壇の前には、灯りをともした盆ちょうちん、門の入り口には迎え火を焚きます。
お盆が終われば"送り盆"。キュウリとナスの牛馬に乗せて先祖の霊を送ります。それを小さな時から目にしてきました。
でもお盆の一番の楽しみは、近くの公園で行われた"盆踊り大会"でした。一丁前に浴衣を着て出向き、縁日を楽しみ…、屋台で好きなものを買ってもらう。お盆は、その頃の私には、祭りの時期がやってきたような感じでした。
しかし…。
大学生になり、授業で浴衣の着付けを習い、せっかく自分で浴衣を着られるようになったのに、その頃にはもう行かなくなってしまったような気がします…。踊るという行為が恥ずかしくなってくるのでしょうか?
ちょうどその頃は、彼も出来(笑)、浴衣を着て行くところは、"花火大会"に変わるんですよね?
仙台で暮らすようになってからは、マイ浴衣もなく浴衣を着ての外出もありませんが、お盆が来るとどこか懐かしく思います。
★今年の仙台七夕は、経費削減の中、飾りも豪華さ追求型ではないと言われていましたが、どの店の飾りも趣向が凝らされていて素敵でした。こちらは呉服屋さんのもので、吹流しに着物生地が使われていました★
ラストは、ななちゃんです。