「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ

食欲の秋 その2
佐藤 拓雄
(2009/09/29)


食欲の秋です!
そんなわけで、今回は、各アナウンサーの「食欲」話です。2年前にも「食欲の秋」でやりましたので、「その2」です。

さて、皆さんは、料理の「キモ」は何だとお考えですか?
味?素材?腕?愛情?
育休を機に、少しばかり料理というものをするようになり、そのなかで、改めて僕が思ったのは、「料理は見た目」。食事を作るときは、目で見て美味しそうと思える料理を作るように心がけています。

なぜか。
見た目が美味しそうだと、食べたくなります。逆にいくら味がよくても、見た目がよくないと、食べる気が少し減りませんか?
最初に入るのは、目からの情報。視覚効果ってかなり大事だと思うのです。特に子どもの場合、「わあ、おいしそう!」が食欲に直結するような気がします。やっぱり、せっかく作った料理、喜んで食べてほしいですからね。だから、「料理は見た目」。

この考え、実は、予備校生時代にまでさかのぼります。
当時、某ファミリーレストランの厨房でアルバイトをしていました。そのとき、上の人たちから繰り返し言われたのが、「きれいな料理」を作ること。

ハンバーグやグラタンは焦げ目に注意。
添える野菜を丁寧にきれいに盛り付ける。
目玉焼きは黄身がど真ん中にないといけません。
パスタは具がきちんと見えるように盛る。
どの料理もお皿の端にソースなどがたれていてはいけません。
などなど、とにかく、きれいに、きれいに作ること。というのも、ファミリーレストランの場合、誰が作っても味は同じになるようになっていますから、特に「見た目」が大切。メニューの写真にあるとおりの「見た目」、お客さんが写真を見て「おいしそう!」と思った、そのイメージを、見た目の悪い料理で、裏切ってはいけないのです。

話は戻って、自分の料理。
家族に「わあ、おいしそう!」と思ってもらえるということは、パクパク食べてもらえる、ということ。それは、家族の健康にも直結します。食欲モリモリは、食事を作る側の喜びであり、願いです。

こじ付けかもしれないけど、「料理は見た目」を突き詰めて考えると、「料理は愛情」と言い換えられるのかもしれません。

あ、写真はもちろん悪ふざけです。

さて、産休中の林さんは、どんな食欲の秋を過ごしてますか?

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