「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ
読書の秋 その2
(2009/10/21)
私は本を読みながら、気になる事柄をメモすることがあります。
手元にメモ用紙がない場合は携帯電話にメモ。
メモするものと言えば面白い言葉。それにエッセイなどを読むと、著者が面白かったと話す書物や映画の題名などがあります。
以前、遠藤周作さんのエッセイを読んでいて、いわゆる第3の新人の仲間である安岡章太郎さん、吉行淳之介さん、三浦朱門さんなどの名前がよく出てきたため、数珠つなぎのように読む本が増えていきました。
そのメモの中には、古くなって何のメモだか分からなくなるものもあります。
最近では『はなさんか爺さん』がありました。
この言葉、落語好きの方はピンと来るかもしれません。
『はなさか爺さん』ではありません。『はなさ'ん'か爺さん』です。
これは、『対談の七人 爆笑問題』の中で、爆笑問題のお2人が故淀川長治さんと対談している中に出てきた一説で、
「爺さんが、犬がワンワンと吠えたところを掘ったら小判が出てきた。隣の爺さんが『その犬を貸してくれ』と言った。隣の爺さんが借りたが、今度は吠えない。怒った隣の爺さんが無理に尻尾を引っ張ったら犬がこっちを向いて"はなさんか爺さん"」
何を思ってこのフレーズをメモしたのか、今となっては分かりかねますが、このブログのネタに活かせたという意味で非常に有意義なメモとなりました。
続いては佐藤さんです。