「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ
おすすめ温泉スポット
(2009/12/07)
私が一番最近訪れたのは4年ほど前。大学の先輩がいる大分県・別府温泉でした。
その前が、東京ドームの隣にある天然温泉「スパ・ラクーア」(源泉名・小石川温泉というらしい)。その前が両親に連れられて行った伊東温泉…。
思い返してみれば進んで温泉地を訪れたことはない気がします。温泉に行ってみたいという気持ちはありますが、温泉音痴であることは間違いありません。
恐らく両親は温泉好きで、小学生の頃はよく連れられていきました。
思い返せば、草津、熱海、水上、伊香保、箱根、軽井沢、湯河原、赤倉、越後湯沢、伊豆…こういったあたりの温泉にたぶん浸かってきましたが(行ってないかも)細かくは覚えていません。なんとも勿体ない。
温泉地で記憶しているのは風呂上りの恒例であるコーヒー牛乳の美味しさ。汗をかくまで卓球に興じて入浴し直したこと。
それと、どこかの温泉街にあったお寺の'鐘'。
当時、小学3年生くらいの私は早速鐘を突きましたが、うまく鳴りません。
次に父がやると"カーン"と、大きな音が鳴り響きました。
父にせがんでもう一度やってもらうと、またもや"カーン"という音。2回目も、静かな温泉地のお寺に心地よい鐘の音が響き渡ります。
さらにお願いすると、父は得意顔。鐘突き棒の縄を体を使って、目一杯振りかぶり引き寄せました。
すると鐘突き棒が鐘を打つかどうかの間際に、大きくしなった縄の最下部が父の下腹部に直撃しました。
声にならない声を漏らし、もんどり打つ父…。
その姿を横目に、私の頭の中で"カーン"という音がこれまでにないほど鮮やかに鳴り響きました。
人に勧めるほど私は温泉を知りませんが、3回目の"カーン"は温泉地の良き思い出です。
まだ宮城県の温泉には行ったことがないので、次の思い出は宮城の有名どころで、と考えています。
次は、原さんの500円で行ける(?)温泉のお話です。