「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ

大人になってもやめられないこと
金澤 聡
(2010/01/28)


幼少の頃、我が家の朝食は、ほぼ毎日、「ごはん・味噌汁・のり・納豆・お新香・目玉焼き」でした。
パンと牛乳の朝食は、3ヶ月に1度くらいでした。子供にとってめったにないイベントは相当うれしいものです。ですから、私にとって朝のパン食は盆と正月が一緒に来たくらい欣喜雀躍する一大イベントでした。
焼きたてのパンに多目のバターを溶かしながら全面にまんべんなく塗り伸ばし、その上にたっぷりとたっぷりとイチゴジャムをのせて食べるのが大好きでした。バターの香りとジャムの甘さが口の中でお互いが強調しすぎるくらいでないと半年に一度のビッグイベントは満足できませんでした。

さて、30代終盤となった今。朝に食パンを食べるとき、やはり多目のバターとイチゴジャムは欠かせません。
現在パン食は半年に一度のイベントではなく、週に数度とパンを食べる頻度は多くなりましたが、バター&イチゴジャムは卒業できません。血中のコレステロールやメタボが気になるお年頃だというのに…。
『大人買い』ではなく『大人食い』がやめられません。
バターだけでもジャムだけでもダメなんですね…。両方がマッチしないとダメなんです。
その他にもやめられないことがたくさんあるので、悲しいかな、まだまだハナ垂れ小僧です。
いつ一端の大人になれるんだろうか…

次回からのテーマは『大好きだったアイドル』です。トップバッターは寺田アナウンサーです。

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