「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ
雨
金澤 聡
(2010/07/12)
サッカーは基本的に雨に左右されません。雨のときの戦い方もあります。
例えば、ピッチが滑りやすいのでボールがバウンドすると軌道が伸びていきます。そのため、積極的にシュートを打つというのも常套手段のひとつです。
プロ野球はといえば、ドーム球場を本拠地にしている球団は雨に左右されません。調整の仕方も計算できます。
ドーム球場もたない楽天イーグルスは、当然、雨に左右されます。雨が降ると、練習はスタジアムの半分以下の広さの室内で。
先発投手は、スライド登板かローテーションを1回とばして中10日から12日くらいで登板します。
ぬかるんだグラウンドでは、投手も野手も守りづらいでしょう。
しかも、楽天は雨だけでなく、春先の寒さとも向き合わなくてはならず気候に左右される球団です。選手たちの体のケアは大変とよく聞きます。
これは応援に足を運ぶファンの方も同じでしょう。
決して恵まれたとはいえない状況下で、ファンとともに歩む楽天。梅雨時季の勝利は、2年連続クライマックスシリーズ進出へ恵みの雨になってくれることを願っています。
次回は早坂アナウンサーです。