「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ


(2010/06/25)


サザン・オールスターズの名曲「TSUNAMI」にある、"思い出は、いつの日も雨"というフレーズはあまりにも有名ですね。
私には大した雨の思い出はありません。
最も近い話を持ち出してみれば、先日一人でふらっと行ってきた神戸の話しくらいでしょうか。
最近、休みがあると、よく一人でちょっと遠くに出かけます。
神戸では北野の異人館に寄りました。
この日の神戸は雨でした。仙台を出たときは傘を持っておらず、神戸に着いて少ししてから振り出しました。
雨の雫とか混ぜつつ雨なりに綺麗な写真を撮ろうかと思ったのですが、そんなことを考えてられないくらい、雨脚が強まり、急いで撮った唯一の写真が右です。
この後、姫路城でも行こうかと思いましたが、神戸の雨はその思いすらも打ち砕き、姫路城は次回の楽しみに取っておくことにしました。

私自身、雨が降るとゲンナリしてしまうのですが、映画での雨のシーンは、心に残るシーンが多くあります。
挙げていけばキリがないので、誰もが名映画と認める作品の中では
『雨に歌えば』は、題名そのもの。
『ライフ・イズ・ビューティフル』は主人公カップルが出会ったシーン。
トラップ大佐の娘が、郵便配達員と雨の中で踊るシーンがある『サウンド・オブ・ミュージック』
『ショーシャンクの空に』では、脱獄する山場となる、ここぞという場面。
『風とともに去りぬ』では、チョロっとだけですが、スカーレット・オーハラの過酷な人生を象徴しています。
皆さんにも、それぞれ心に残る雨のシーンが多くありますよね。

決めのシーンでも、チョロっとしたシーンであったとしても、雨は強く印象に残っています。
ただ雨が降っているだけではなく、そこにドラマがあるからこそ、素晴らしいシーンが出来上がるのでしょう。
そう考えてみれば、"思い出は、いつの日も雨"と、振り返ることができる人生というのは、非常に素晴らしいことと思います。
これから、そんな瞬間といくつ出会えるのでしょうか。


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