「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ
夏
金澤 聡
(2010/07/20)
僕にとっての夏は難しい季節。
うだるような暑さは嫌いだけど、クーラーも嫌い。長時間クーラーで冷えた室内にいると、体が重く感じる。会社では長袖が必須アイテム。家ではほとんどクーラーを使用せず、専ら扇風機派です。
そもそもなぜクーラーに弱くなったかといえば、自分で自分を察するに夏の部活にあるのでは?と思います。というのも我々世代(勝手にですがガンダム世代)は、部活中、ろくに休息もとらず炎天下の中だらだらだらだらと練習を続け、水も飲まず(体が冷えるという理由で)、大きな声を出し続けなければならなかったのです。
なんと非科学的なことをやっていたのかと思いますが、当時は、灼熱の太陽に負けない精神力が身に付くと信じて真剣に部活に取り組んでいました。
たまーにいただける部活中の休みは、木陰で体育座りしてうなだれているだけでした。しかし、時折吹く風が汗でまとわりつく肌をかすめていき、一瞬の清涼感を与えてくれるのでした。
その風のなんと気持ちいいことか。
たぶん、その涼感が僕にインプットされていて、『クーラーなくとも夏涼し!』みたいな信号を夏になると脳に送り続けているのではないかと。単に冷え性なだけかもしれませんが…。
ですからクールビズは僕は大賛成です。はい。
次回は原アナウンサーです。