「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ

寒かった思い出
佐藤 拓雄
(2011/02/23)


先日、出張で熊本に行きました。
仕事に行ったわけですから、自由時間はなくてなかば当然ですが、滅多に行けないところなので、熊本城だけでも、と急ぎ足で見学してきました。

さすがは「日本三名城」の一つ、見事な天守閣でした。でも、調べてみると、「日本三名城」って、名古屋城、姫路城、大阪城、熊本城って、なぜか4つ出てくるんですが・・・
とにかく、もっと時間をかけてしっかり見学したかったですねえ。
なにしろ、このときは、飛行機の時間を気にしながら、天守閣前の広場まで文字通りカケ足で上がり、天守閣の中に入る時間はなく、写真だけ撮って、本丸御殿をさーっと見て、ものの30分で帰ってしまいましたので。

ともあれ、熊本城。
驚いたのは、その敷地の広さです。外から見える石垣が長い長い。
入るときにもらったリーフレットによると、面積は98万平方メートルとなっています。仙台の台原森林公園が約60万平方メートルだそうなので、その1.5倍もあることになります。

ところで、この時の熊本、例年にない寒さだったそうです。
宮城県で暮らすようになって20数年、冬に宮城より南へ行くと暑くて仕方ないと感じるほど、宮城の気温が自分の中で標準になってしまっていますが、この日の熊本、確かに、体で感じる寒さは、宮城とあまり変わりませんでした。

そんな寒さの中、靴を脱いで見学する「本丸御殿」に入ったところ、足が冷たい冷たい。廊下の板張りの床が、寒さでキンキンに冷えているのです。しかも高台だからか、けっこう風が強くて冷たく、庭に面した所はさらに寒いわけです。昔の人は寒いときは大変だったんだろうなあ、なんてあまりにベタな感想を持ちつつ、急いで見学して外に出ました。御殿の中は、まさに絢爛豪華。豪壮な大広間は、復元だそうですが、圧倒されました。

天守閣前の広場には、「加藤清正」がいました。虎と戦ってはいませんでしたが、観光客に囲まれ、「よう来たのう」とか言っていました。最近、各地のお城などにこういう「戦国武将」がいるようですが、流行りなんでしょうか?城がすごいだけに、こういう「実物」はビミョーだなあ・・・と別な意味での寒さを感じてしまいました。・・・すみません。

以上、最新の「寒かった思い出」でした。

原アナウンサーは、何が寒かったのでしょうか?

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