「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ
恩師の思い出
梅島 三環子
(2011/03/11)
先生と出合ったのは、幼稚園の年少
3歳のとき。
夫婦で習字教室の指導にあたる先生のことを
当時の私は、男の先生、女の先生と呼んでいました。
いまでは大好きな先生ですが、
あの頃は、男の先生が怖かった…のです。
一人っ子の私は、それまで父親以外の男の人を見た事がなく
なぜか「知らない男の人=とても怖い」という認識があったようです。
2階にあった教室まで、階段で駆け上がり、
扉を開けるとそこには、男の先生がいる。
全くもって、当たり前な話なのですが、
「いる~!」と、びゃーびゃー泣いて階段を駆け下り、家まで走って帰る。
まぁ、家に帰ると、母親にこっぴどく怒られるので
また、びゃーびゃー泣いて教室に行くのですが、
すると、男の先生は隠れていてくれて、女の先生に迎え入れられるのです。
本当にご迷惑をお掛けしました。
しばらくすると、それも無くなり…
それどころか、「また習字行くの?」「あんたは、何時間習字をするの?」と
親に嫌味を言われるまでに教室好きになりました。
しかし、あの鮮烈な先生との出会いは、幼い頃ながら覚えております。
それからも、様々な迷惑をかけながら通った15年間。
男の先生と女の先生は、私の大切な恩師です。
明日は、拓雄さんの恩師です!