「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ
ともに
飯田 菜奈
(2011/08/05)
8ch Clubの個人ブログ内では、震災後も日々の仕事のことや、感じたことを書いてきましたが、アナログに文章を書くのは震災以降初めてとなります。
アナログを読んでくださる一人一人が、異なる生活環境に置かれている中、感じ方も人それぞれだと思います。この場で何を書いたらいいのか‥、悩むところではありますが、テーマに沿って私なりに綴らせていただこうと思います。
先月下旬に、旅番組のロケで塩釜・松島・登米の方へ行ってきました。"塩釜"と"松島"へは、震災前に何度か訪れたことがありますが、震災後は初めてでした。
風景が変わってしまったところも多く、瓦礫が撤去されたとはいえ、まだ震災の爪あとが残っているのを感じました。
でも、営業を再開しているお店の店員さんは本当に明るく元気で、私達を歓迎してくれました。『津波があの線のあたりまで来たんだよ。当時は、そりゃもう大変だったけどね』なんて話しながらも。
私達がロケをしていたのが平日ということもありますが、観光スポットであるはずの場所は、以前よりも静かでひっそりとしているように感じました。
日本三景のひとつである松島、そして美味しいお寿司が有名な塩釜。いつかはきっと、震災前のような状態に戻ると私は信じています。そのためにできることは、営業を再開したお店に足を運ぶこと! せっかく営業を再開しても、お客さんが来なければ復興にはつながらないと思います…。
元気にお店を再開させ、頑張ろう!としているお店の方々に出会い、"ともに"できることは何か考えさせられ辿り着いた答えが、『また近いうちに松島、塩釜に遊びに来よう!何度でも足を運ぼう!』ということでした。
次回は、林アナウンサーです。