「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ

ともにII
飯田 菜奈
(2011/08/19)


震災以降久しぶりに会う人、そして初めましての人とも必ず、震災の話になります。
「あの時、大丈夫だった??」と必ず聞かれます。

こちらから先に尋ねることも度々です。
やはり気になりますし、心配でしたから…。

東日本大震災から、5ヶ月が過ぎました。もうすぐあの大惨事から半年。ずいぶん昔のことのような、つい最近のことのような、時間の経過が時々よくわからなくなります。

でもこの先しばらくの間は、「あの時、大丈夫だった?」という会話をするでしょう。

それだけ、県外の人、海外の人、世界中が宮城そして東北のことを心配してくれていると一番実感できたのが、今年の仙台七夕まつりだったと思います。

復興への祈りや、応援メッセージが書かれた短冊や折鶴が、仙台七夕まつりで飾ってほしいと、たくさん届きました。定禅寺通りに飾られた短冊だけでも、2万4千枚。手書きのメッセージ一枚一枚には、書いた人それぞれの思いが込められていると思うと、涙が出そうになりました…。

みんなが宮城の、東北の復興を祈ってくれてます。
私ももちろん、祈っています。願っています。

すべてが元の姿に戻ることは、実際は不可能かもしれません。でも、みんなが穏やかに暮らせる日が来ることを…。

次回は、浅見アナウンサーです。

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