「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ
今年の自分を漢字1字で表すと
林 佳緒里
(2011/12/08)
今年はとにかく"心"の大切さを学んだ1年でした。
あの未曾有の大震災で、一瞬にして多くの命が失われました。大切なご家族やご友人を亡くされた方がたくさんいらっしゃいます。
仕事柄、そうした方々にお話を伺わせていただく機会が幾度となくありましたが、初めはなんと声をかけたら良いのか?そこから、取材は始まりました。
しかし皆さんは、辛い思いをされているにも関わらず、真摯に向き合ってくださいます。
そして、ご自身のこと、ご家族のことを話してくださいます。
そんな時、私にできること。
それは、精一杯の心・気持ちで向き合わせていただくこと。これしかできません。
心から寄り添う気持ち・・・。
心で会話をすると、自然と距離も縮まってきます。
いわゆる取材ではなく、心同士の会話の中からいろんなお話を伺えます。
普段、平穏な生活を送っていると、親や夫、そして自分の子どもに対してさえ、優しさ・思いやり、そんな気持ちを忘れて接してしまうことがあるような気がします。
でも、今年はあらためて「心」の大切さをいろんな場面で感じることができました。
(★写真★は、以前取材をさせていただいた、震災で息子さんご家族を亡くされた漁師のご夫婦から送っていただいたものです。このご夫婦も本当に温かい心をお持ちでした。いくらの醤油漬けは優しい味がしました)
明日は、浅見さんです。