「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ

2011年今年を振り返って
林 佳緒里
(2011/12/13)


今日から新しいテーマ、そして今年最後のテーマとなる「2011年今年を振り返って」が始まります。

今年1年は、あっという間といえばそうですし、長かったいえばそうですし…。皆さんそれぞれに感じ方が違った1年だったのではないででしょうか?
でもいろんな意味でこのような年は、もう二度と来ないとも思いますし、大震災があったという点ではもう…。

去年10月に育児休暇を終えて復職した私にとって今年は、育児と仕事の両立に慣れることが一つ目標の年でした。しかし、そんな生活に慣れ始めてきた3月、大震災が発生。
多くの方たちの生活が一変しました。私自身も、育児どころではなくなってしまった部分も多くありましたが、辛く悲しい思いをされた多くの方のことを考えると、そんなことを言ってはいられません。
息子には、震災後1ヶ月ほどは寂しい思いをたくさんさせましたが、あれだけの震災を経験したことで私自身、自分のこと、家族のことを見つめ直すきっかけになったのも事実ですし、必然だったのかもしれないと思えるようになっています。

震災被害の大きかった地域では、年末といえども、この寒さをどう乗り切るか?来年以降の生活は?などまだまだ不安で不自由な暮らしをされている方が多くいらっしゃることと思います。

被災地の取材をさせていただいていると、復興への道のりが何か形になったときの皆さんの笑顔は何にも代えがたいものがあります。復興までは、長い道のりだと思いますが、来年はさらに復興への声が多く聞かれ、少しでも多くの方に明るい笑顔が戻ってくることをお祈りしております。
どうぞ皆様、お体を大切になさって、新しい年をお迎えください。

そして私は、来年プライベートでも、新しい変化の年になるかもしれません。気持ちを強く、前に進んでいきたいと思います。

明日は、復興への道のりをともに歩んでいきたいと一緒に番組を担当している、拓雄さんです。

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