「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ
2012年 辰
飯田 菜奈
(2012/01/11)
2012年、新しい1年が始まりました。
みなさんの今年の目標は何ですか??
私は、仕事とプライベートを両方充実させることが目標で、そのためにはうまく時間を使って、効率よくテキパキと何事もこなせるようにしたいと思っています。
他に、"25歳"になったので"大人の女性"としての自分磨きに力を入れたいと思っています!
それから語学の勉強も…。
と、書き出したら切りがないほど"やりたいこと"が多いのですが、そのためにも時間の使い方の工夫が大事ですね。
そんな今年の目標の中で、もう一つだけ。
去年の12月31日、フジテレビ制作の「景気満開テレビ」内で、気仙沼からの中継を担当しました。中継場所は、震災による津波で自分の店が営業できなくなってしまった方々が、それぞれプレハブの仮店舗で店を営む『復興屋台村 気仙沼横丁』。昨年11月にオープンし、気仙沼の新名所となりつつある場所です。
地元に住む人、年末年始にかけて気仙沼に帰ってきている人、ボランティアで気仙沼を訪れた人、そして私たち以外にも、雑誌やテレビ局の記者も集まってきていました。
私たち中継スタッフも横丁内の店で食事をしていたのですが、その時に聞こえてきた会話が、
「もうこの話はやめにしよう…暗くなるだけだから。もう落ち込むのはやめたんだ。前だけ向いて生きていくよ。」
津波に遭い、九死に一生を得たという親方。きっと、何度も震災発生当時の状況やこれまでの体験談を聞かれたのでしょう。私には計り知れないほどの体験をされても、あたたかく、笑顔で私たちに接してくれる親方。その親方だけではなく、他のお店で働く方々もみな笑顔で、明るく、私たちを迎えてくれました。
その時に改めて思いました。人の笑顔には、人の心を明るくする力があるのだと。暗い顔をしている人を見て嬉しくなったり、気分が明るくなる人はおそらくいないでしょう。
私も今年は、前を向いて、笑顔で過ごす1年にしたいと思います。
長くなりましたが、2012年もどうぞよろしくお願い致します。
明日は、金澤アナウンサーです。