「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ

ともに(1)
飯田 菜奈
(2012/02/21)


先日、山口県に住む友人が宮城に遊びに来てくれました。大学時代のサークル仲間、今では新聞記者の仕事をしています。
大学卒業後、すぐに結婚し、今や一児のパパ。年末年始休の長期休みがやっと取れた!ということで、家族三人ではるばる山口県から来てくれました。

宮城に来た一番の目的は、あるご夫婦に会うためだとか。というのも、震災後、去年の5月上旬でしたでしょうか、取材の応援で山口県から派遣され、数週間、宮城に滞在していました。

仙台市内の宿に泊まり、連日、車を運転し、石巻を中心に被害の大きかった場所に取材に行っていました。そんな中で出会い、親しくなったご夫婦との約束。

「また、会いに来ます。今度は家族を連れて…。」

まだ1歳にならない男の子を連れて、再び宮城に来てくれました。レンタカーを借りて石巻に向かい、無事に再会できたそうです。

そんな石巻帰りの3人と、立ち話程度になってしまいましたが私も仕事の合間をぬって会うことができました。

「休みが終わったら、来週からはまた激務だ~」と嘆く彼。貴重な休みを使って、わざわざ来てくれたことが嬉しかったです。一人でも多くの方が宮城に足を運んでくれることを願っています。

そして、震災を通じて生まれた"出会い"がいつまでも、大切なものとして続きますように…。

明日は佐藤拓雄アナウンサーです。

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