「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ
ともに(2)
(2012/03/02)
多賀城市で津波の被害にあったドイツ人家族が今、
ドイツで復興支援の活動を続けいる、というニュースが先日、放送されました。言葉の通じない避難所で手を差し伸べてくれた多くの日本人への「恩返し」だといいます。
ドイツといいますと、前回の「ともにI」でも紹介した東芝チャリティーコンサートで、南西ドイツ放送交響楽団スペシャルアンサンブルの四重奏が素晴らしい旋律を奏でてくれました。
終演後、その南西ドイツ放送交響楽団スペシャルアンサンブルから、仙台フィルハーモニー管弦楽団へ義援金が贈られました。
仙台フィルが、自分たちも被災していながら、東北の方々を元気づけるために、様々なコンサートしていることに感銘を受けたアンサンブルのメンバーが
「彼らの活動を応援したい」
「彼らの活動を支援することで東北の方々を応援したい」
そんな思いから、自分たちが所属するオーケストラのメンバーに参加を呼び掛け、有志で寄付金を募ったものです。
また、会場には、県内の高校吹奏楽部の活動支援のための募金箱が設けられましたが、その浄財は、宮城県吹奏楽連盟に贈られました。
南西ドイツ放送交響楽団スペシャルアンサンブルのヴィオラ奏者・中閑光子さんの心温まるメッセージも会場に響きました。
オープニングのMCで
「では、東北の皆さまへのエールと復興への願いを込めて、演奏して頂きます」と。
そんな気持ち通りのチャリティーコンサートでした。