「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ

ともに(2)
飯田 菜奈
(2012/03/06)


もうすぐ、震災からちょうど1年です。
3月11日。

私たちからたくさんのものを奪い取った東日本大震災。

あの日を境に、一人一人の生活、考え方、生き方・・・変わったものが、たくさん。

先月、私の父方の祖父が天国へ旅立ちました。
85歳でした。1年と数か月の間、入退院を繰り返していて、最後に一緒に食事に出かけ、ちゃんと話ができたのはその前になります。

兄弟が多かった祖父。その、祖父の弟さんや妹さんも葬儀へ来てくれました。

私が仙台で仕事をしていることを知っていて、
震災の日、津波を目の当たりにした体験を話すと、
「アナウンサーの仕事やめられないね。震災の体験を"伝える人"としての使命を担ったね。語り継いでいかないと。」
と言われました。

祖父に見た目や雰囲気がよく似ている、祖父のご兄弟。
兄弟なので当たり前かもしれませんが・・・。

もし祖父が生きていたら、きっと同じことを言うだろうな・・・。

そう思いました。

その"使命"を果たすべく、生きていかなくては・・・と思います。

明日は、柳沢部長の登場です。


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