「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ
入学
(2007/04/02)
入学といえば、中学の入学式!仏教校で・・・ってもうしつこいですね。僕は高校でラグビー部に所属していたのですが、元々入部する気は全くなかったのです。そもそも運動部にすら入るつもりはありませんでした。きっかけは入学式。式を終えて帰ろうとしたら、校門でユニフォーム姿のやたら体つきのいいラグビー部員が5人位で下校する新入生を待ち伏せしているんです。そう、勧誘です。知らんぷりして通り過ぎようにも案の定囲まれました。
部員A「待てよ。お前これから練習見学するか、きょう練習出るか選べ」
なんですその究極の選択は!出るわけないでしょう!男子校にきてまでラグビーなんて暑苦しいことやってられません!僕は爽やかな青春時代を送るんです!失礼します!といいたくても相手は筋肉質な先輩。気弱な新入生の僕としては怖くて仕方ありません。泣く泣く見学を選びました。
(まずい、絶対にまずいぞこの状況は・・・何とかせねば。よりによって一番興味のないラグビー部に。うわ!みんな泥人形みたいになってる!うわ!痛そうだ!・・・何が面白いんだ、早く帰りたい・・・)
部員A「明日練習出るか、入部するか選べ」
(そんな無茶苦茶な!どっちも嫌に決まってるでしょう!)
板「あ、いや、でも、ちょっと・・・」
部員A「じゃあ入部で」
板「明日でます」
言ってしまった!あまりの威圧感につい口走ってしまった!あぁ僕の青春が・・・。
こんな恐喝まがいの勧誘から高校生活はスタートしました。翌日全く気が乗らないまま練習に参加したのですが、いやはや何事もやってみないとわからないものですね、すぐのめり込んで、翌年は自分が勧誘する立場になっていました笑。もちろんソフトにですよ?ただ実際勧誘してみると、やはり警戒されるんですよね。やれば絶対に面白いのですが、なかなか自ら始めようとは思いません。だからラグビーは未だにそれほどメジャーにならないのですかね。サッカー、野球と並んで実にエキサイティングなスポーツだと思うのですが・・・残念です。そう考えると先輩の押し売り的な勧誘も、効率的で一番手っ取り早いラグビー浸透の術だったのかもしれません。色んな意味で先輩、恐るべしです。
さてこの方は何部に入部したのでしょう?茶道部?華道部?教えてください!寺田さん!