「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ

新たなスタート!
寺田 早輪子
(2012/04/12)


初めての母乳育児。
私にとって、この春の新たなスタートは、何と言ってもコレです!

3月に生まれた長男は、鼻をフガフガ鳴らしながら、首をプルプル横に振りながら、乳首にくらいついてきます。
その様子を見て、助産師さんは「何とやる気に満ち溢れた子なんでしょう!」と話していました。

母乳育児。順調な滑り出しかと思っていましたが、退院して3日目。
息子は急に乳首にうまく吸い付けなくなってしまったのです。

吸っても、すぐ離してしまう。その繰り返しで、30分もするとさすがにイライラしだすのか、生まれてから一番大きく、悲しげな声で泣かれてしまいました。

その泣き顔を見て、私も「何でだろうね?ごめんね…」と、もらい泣き。

「新生児と新米母さん、二人でわんわん泣くの巻」です。

急遽、主人に哺乳瓶で粉ミルクを作ってもらい、その傍らで、私は義姉にいただいた搾乳器を組み立てて、使用。

真夜中に、泣いた目をはらしながら、搾りました。


ところが!翌日は一転、息子は何事もなかったかのように、乳房にくらいついてきたではありませんか。

その後も何とか母乳を吸ってくれています。

あの一日は何だったのでしょうか…。

粉ミルクの作り方や搾乳器の使い方を練習する機会を、息子がくれたのかもしれません。

何より、あの一日があったから、今、私は「吸ってくれて、ありがとう」と息子に話しかけながら授乳することができています。


「アナログ」続いては金澤アナウンサーです!


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