「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ

五月晴れ

(2012/05/01)


今回のテーマは【五月晴れ】です。
この"さつきばれ"を広辞苑で調べると
(1)梅雨の晴れ間
(2)五月の空の晴れ渡ること
とあります。
(2)はすぐに納得できますが、なぜ(1)の意味があるか?
というと、元々は"陰暦の5月"のことを差して"五月=皐月=さつき"としているからです。
ちなみに2012年の陰暦の5月は、現代のカレンダーで6月20日から7月18日頃。
まさに梅雨時です。

五月を"さつき"と読む場合の言葉は他にもあります。
例えば、五月雨(さみだれ・さつきあめ)も陰暦の5月の雨のことで、梅雨のことを指します。
これは、現代の5月の雨という意味はないようです。
確かに【五月雨式(さみだれしき)】という言葉は「断続的に続く」という意味ですね。
5月の雨に、断続的に続く印象はなかったので、旧暦5月(現在の6月~7月)の雨ならば納得です。
もちろん初めて知りました。

"さつき"とは読みませんが、有名な難読文字【五月蝿い】という漢字。
これで"うるさい"と読みますが、これも「陰暦(今でいう梅雨時)の5月のハエがうるさい」ことが語源だそうです。
確かに、この時期はまだハエを見ませんね。

これまで気にもしていませんでしたが、気付けば「なるほど」と新しく勉強できた、今回のテーマでした。
続いては寺田さんです。

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