「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ

五月晴れ
金澤 聡
(2012/05/14)


「ペップが退任!」

驚きました。
サッカースペインリーグ、FCバルセロナの監督、愛称「ペップ」こと、ジョセップ・グアルディオラ監督が退任!
今シーズンはリーガとUEFAチャンピオンズリーグで戴冠できなかったとはいえ、
その功績はサッカー史に燦然とした輝きを放っています。

『名プレーヤー、名将にあらず』なんて言葉はこの人には無関係で、
選手としても指導者としてもクレバーな才能を発揮してきました。

不振のバルサに改革を施し、監督就任1年目で、前人未到のシーズン6冠を達成。
あのヨハン・クライフの作ったバルサのサッカーをベースに、
世界のサッカーに大きな変革をもたらした、まさに「サッカーの寵児」…、でも、退任。
個人的には、無冠の今シーズンから、どう立て直して来シーズンに臨むのか見たかったのですが…。

とにかくサッカーの監督業は厳しい。今シーズンはJリーグも解任、辞任劇が相次ぎました。
スペインのカタルーニャの空は雲の動きが速くなっていますが、
仙台は、落ち着いた澄み渡った空であってほしい。
4月は首位のベガルタ。この勢いを続け、勝利で「五月晴れ」にしてほしい。

過去、目が回るほどの早さで解任劇を続けた杜の都では、その負の歴史からの脱却を図り、
長期にじっくり培養してきた力が、いま、結果として出ているのだから。


次は、飯田アナウンサーです。


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