「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ
若葉の頃に思う事
佐藤 拓雄
(2012/05/30)
写真は、仙台放送近くの「愛宕上杉通り」です。銀杏並木の若葉が緑のトンネルのようでした。
出社途中に思わず足をとめて撮影しました。
この時期の仙台は一年で一番いい季節だと毎年思います。
個人的にも、花粉は飛んでいないし、暑くも寒くもないし(笑)
話は変わりますが、私は近視です。でも今普段は裸眼で過ごしています。遠くもよく見えています。
なぜか。
「オルソーケラトロジー」という、特殊なコンタクトレンズを使っているからです。
この「オルソーレンズ」は、夜眠っている間だけ着けるもので、朝起きたら外します。
そうすることで、角膜が矯正され、日中は裸眼でも視力が維持されるのです。
手術をするわけでもなく、コンタクトの使用時間は結果的に少なくなり、私にとっては、非常に快適なものです。なにより、日中メガネやコンタクトをするストレスからの解放感は、私にとっては本当に心地よいものです。
このオルソーレンズを使い始めたのは、かれこれ10年近く前の今頃、新緑の季節でした。
当時山の上にあった仙台放送に向かう途中、視力を回復して裸眼で見た周りの若葉が、はっとするほどきれいだったことを忘れられません。
メガネやコンタクトを使用しているときと何が違ってそう見えたのかは、正直よく分かりませんが、とにかく、それまで気づかなかったほどきれいに見えたのです。
なんだか、心まできれいになるような思いでした。染み入る、というのかなあ。
それ以来、この季節になると、目に青葉をしみこませるように見てしまうことがあります。文字通り「目の保養」です。もちろん、心にも・・・
「目に青葉、山ホトトギス、初鰹」とはよく言ったものですね。
どうでもいいですが、カツオは、初鰹も好きですが、戻り鰹のほうがもっと好きです。
次回は、産休中の寺田アナウンサーです。