「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ

2012年 夏の総決算

(2012/08/30)


この夏最大の思い出は8年ぶりに見に行った地元・門前仲町を中心としたお祭り「深川八幡祭り」です。

江戸三大祭りの一つとも言われている深川八幡祭り。
この祭りの凄いところは神輿の多さと、名物・水掛祭りの迫力です。

今年は3年に一度開かれる例大祭。
皇居から続く永代通りを54基の大神輿がおよそ8キロに渡って練り歩きます。
例大祭は去年開催予定でしたが、震災の影響で中止となり4年ぶりの開催。
私にとっては仙台に来る前の2005年に見に行った以来でした。
5日間で神輿の担ぎ手だけで3万人が参加します。

そして沿道からお神輿に向かって水を掛け合う「水掛け祭り」は大迫力。
数十メートルおきに町内ごとに水を満載したトラックが並んでいてバケツで水をかけまくります。
永代通りから空を見上げると、いたるところから水しぶきが上がっています。
さらには消防団が消火ホースでお神輿に放水する光景は見物です。
観衆にギリギリ水がかからないように、風も計算されての放水は正に職人技。
ただ、職人達の手元も狂うことがあるようで、ビショビショになってしまった人をよく見かけます。
そんな豪快な水掛の隣には、水鉄砲を片手にはしゃぐ可愛らしいお子様の姿もいたりして。
それぞれの町が一体となって、それがさらに大きな団結を生んでいるような気がしました。

54の地区ごとに練り歩く行列の中には「頑張ろう東北」のメッセージを掲げて歩く町も地区もありました。
そして今年は復興を祈願して、岩手県平泉町のみこしも参加していました。

去年は聞かれなかった下町ならでは威勢のいい"わっしょい、わっしょい"の掛け声。
ようやく地元に元気が戻ってきたと実感しました。


次は寺田さんです。

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