「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ
秋の気配
林 佳緒里
(2012/09/25)
朝は虫の鳴き声と心地よい秋風で目覚めるようになりました。秋の気配を感じる瞬間です。
お彼岸を境に急に気温が下がり始め、一気に秋に突入。これでようやく夏物の整理ができそうです。
本格的な秋の訪れを前に、先日、長男と2人で美容院に行きました。
そこで目にしたのは「秋の気配」ならぬ「お兄ちゃんの気配」です。
最近、長男は弟が出来たことをきちんと実感できるようになったのか、こちらが感心させられるような行動をとるようになってきました。
何度も一緒に行った事がある美容院。
いつもは私の膝の上で切ってもらうか、側で私が見守る中カットしてもらうのが慣例でしたが、この日はなぜか、私を待ち合い席に残し、「一人で切ってもらう」と言い出しました。
そして席に一人で腰掛け、ケープをかけてもらい、カットスタート。
数分たっても、特に泣いたり、騒いだりする様子は見られません。
でも気になるのが母親の心情。
そおーっと様子をのぞいてみると、長男は店長さんに言われる通りに、首を傾けたり、下を向いたり、ちゃんとカットしてもらっているではありませんか?(★写真★)
結局、無事に15分ほどのカット終え、秋仕様にチェンジ完了!
さすがの私もこの姿には感心させられずにはいられませんでした。
もちろんまだまだわがままも言いますし、甘えもします。
その一方で親の心配をよそに、精神的に成長していく長男がいます。
夏の終わりのパンツマンに続き、秋の始まりに感じた息子の成長。
秋の深まりと同時に、これからさらに息子は成長していくんだろうなと感じるこの頃でした。
明日は、同じ美容院に通っているななちゃんです。