「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ

さくら
金澤 聡
(2007/04/18)


今回のテーマは「さくら」です。

入社12年目の春。桜の散り行く早さからか、毎年この時期は感傷的になってしまいます。
しかし…、
答えは過去にありました。

研修時期の桜中継で、桜よりも先輩の動きとしゃべりを見つめていた入社1年目。

夕方の情報番組で天気を担当し、緊張しすぎて開花宣言を鬼の形相で伝えていた入社2年目。

仕事に悩みながらも必死に働き、桜の記憶が全く無い入社3年目。

お花見で飲めないお酒を飲み、酔いつぶれた入社4年目。

懲りずにまた酔いつぶれた入社5年目。

桜中継のリポート直前に、お花見客にからまれた入社6年目。

東京に出張中、桜は満開だったが花粉症で不眠が続いた入社7年目。

桜中継で奇をてらい面白い花見グッズを紹介したものの、スベッてしまった中堅どころの入社8年目。

入院してしまい、病室から花見をしていた入社9年目。

視聴者のお宅を取材中、桜の枝を折ってしまい、しばし沈黙が続いた節目の入社10年目。

スポーツ担当に復帰し、取材に東奔西走で桜どころではなかった加齢臭が気になる入社11年目。

感傷的になるのも分かりました。宮城に越してきてから、いい思い出が「さくら」にはないのです。
今年こそ福音のさくらに出会いたい入社12年目の春です。

次は、おそらく「さくら」にはいい思い出満載?の出射アナウンサーです。間違っていたらごめんなさい。


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