「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ
雪
金澤 聡
(2013/02/21)
節分も終わり、暦の上では春を迎えるのですが、
現実は、まだまだ寒い日が続き雪も舞う、厳冬のピークです。
ウインタースポーツが好きな私は、雪の降る季節は嫌いではないのですが、
どうしても、ウイルスが蔓延するこの2月は、
幼児のいるわが家にとっては恐怖の季節でもあります。
そんな厄を取り除こうと、節分の日にちょっとした演出。
鬼の金棒をチキンで作って、まず、鬼の象徴を家族みんなで食べてから
豆まきをしました。
1歳8カ月の次男にとっては、「鬼に金棒」や「豆まき」がなんのことやらさっぱり分からなかったでしょうが、チキンも豆もパクパク食べていました。
この冬、無病息災を祈るばかりです。
私は、日本屈指の豪雪地域で育ちました。
大雪の年は、お米が豊作になると教わりました。
2mの雪の壁に耐えた地域の人にとって、春の訪れは実りを願う希望であり、
春の陽光は、心の忍耐の雪解けをもたらす喜びの光です。
被災地の方にとっても、一時でも早く雪解けの季節が来ることを願っています。
耐えた先に、暖かな春が必ず来ることを。
次は、小口アナウンサーです。