「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ

皐月に想う
金澤 聡
(2013/05/15)


冬に逆戻りしたかと思うほどの寒い5月1日、ベガルタ仙台のアジアの挑戦は幕を閉じました。
ホームで中国の江蘇舜天に2-1で敗れました。予選グループ敗退となりました。

ベガルタというチームの履歴を知るサポーターにとっては、
ACL(AFCチャンピオンズリーグ)の舞台に立つことにとても感慨深いものがあったでしょう。
試合を重ねるにつれ、
大会に出場することへの意義から、アジアの高みを目指してほしいという思いに変わっていったことも確かでしょう。

しかし、現実は厳しいものでした。
亡くなった母のために決勝トーナメント進出を果たしたいと臨んだ手倉森監督でしたが、
その想いは届きませんでした。
アジアで戦うということは、相手と戦うこと以外にも、
ピッチコンディションとの戦いやレフェリーとの戦い、気候との戦い、
それにハードスケジュールとの戦いや移動距離の戦いなど、
色んなものと戦わないといけませんでした。

新たな道を作るには、そのいばらの道を切り開く「開拓者」が必要です。
手倉森監督率いるベガルタ仙台は、まずアジアに挑戦するという道を切り開きました。
この経験を糧に、次はアジアの高みへの挑戦です。

5月に思う、パイオニア精神。奮い立たせて歩きます。

次回は、木下アナウンサーです。


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