「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ
旅行
佐藤 拓雄
(2007/05/01)
ゴールデンウイーク真っ只中、ということで、今回のテーマは「旅行」です。
写真の日付は、1997年1月11日。10年前です。自分で言うのもなんですが、満面の笑みです。場所は、アメリカ・シカゴ、「マイケル・ジョーダンズ・レストラン」前。バスケットボールの神様・マイケル・ジョーダンのレストランです。
当時の僕は、「超」がいくつついても足りないほどの「バスケット狂」でした。高じて、同好の士6人で、「神様」の生の姿を拝もうと、もとい、観ようと、シカゴを訪れたのでした。そんな僕たちにとって、「マイケル・ジョーダンズ・レストラン」は、シカゴ・ブルズの本拠地と並んで、絶対に外せないスポット、「聖地」の一つでした。過去形なのは、残念ながら、このレストラン、ジョーダンが引退した今はもう存在しないからです。さびしいことこの上ありませんが、そういう意味でも貴重な思い出の地です。
そして、もう一つの聖地、というか、こっちが本筋の聖地ですが、シカゴ・ブルズの本拠地「ユナイテッド・センター」。当時はブルズの黄金期。全米のみならず全世界のバスケットファンが、ユナイテッド・センターを目指したと言っても過言ではないくらいで、当然チケットはプラチナペーパーです。しかしそこは、蛇の道は蛇といいますか、あるところにはあるものです。我々の旅行メンバーの一人が、入手ルートを見つけてくれました。そして、せっかく行くのだから、一列でも、いや1センチでも前で観たいと、ブルズのベンチの真後ろ7列目というシートを手に入れたのでした。値段は、ふせさせていただきますが、多分多くの人が驚かれるであろう高値です。でも当時は、全く惜しいと思いませんでしたし、今でもよかったと思っています。だって、考えてもみてください。100年に一人現れるかどうか、という不世出のスーパースター、マイケル・ジョーダンとたまたま同じ時代に生まれ、その試合を生で観られるなんて、一体どれくらい幸運なことか。ジョーダンの現役は10数年。ほんの少し生まれた時期が違うだけで、そんな機会には恵まれないわけです。ああなんと自分は幸せなんだろう・・・おっと、すっかり熱くなってしまいましたが、まあこんな贅沢も独身だったからできたこと。一生に一度くらいはアリですよね。
次は水上アナです。一人旅が好きそうなイメージですが、果たして?!