「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ
仙台七夕
佐藤 拓雄
(2013/07/26)
去年の仙台七夕のときのことです。
いつものように出社すると、デスクの上に一通の手紙がありました。
驚いたことに、もう何年も会っていない、高校時代の友人S君からです。
「七夕を見に仙台へ来た。今回は時間がないので・・・」という短いメッセージ。
これを、仙台放送のイベントスペース「仙台縁日」で、スタッフに託してくれたのでした。
S君は、東京在住。
めったに会えないのだから、電話くらいくれればよかったのに、と思って、連絡してみると、今回は奥さんの付き合いで急遽来ることになったので、と遠慮して連絡をしてこなかったとのこと。
旧友と再会できたような、できなかったような、なんだか「七夕」らしい、ちょっとドラマっぽいような、そんな出来事でした。
高校時代の友人といえば、震災直後のおととし4月には、別の友人J君が、突然仙台放送を訪ねてくれました。
この話は、以前に「2012年春」というテーマの時に書きましたので、詳細は省略しますが、去年は去年で、同様に、これまた高校の同級生F君が、出張のついでにこれまた「アポなし」で仙台放送へ。F君とは年賀状のやり取りはしていますが、久しぶりの再会を喜びあいました。
手紙を人に託したり、突然直接会いに来たり、「今風」ではないように思う方もいると思いますが、旧友たちとのつながりの再確認は、こういうほうがかえって心地よい、そんな気分です。
次は、浅見さんの仙台七夕です。