「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ

真夏の夜の夢
金澤 聡
(2013/08/20)


先日、金魚すくいではなく、「金魚釣り」に出かけました。
屋内に設置された水槽に、長さ20cmくらいの釣竿に糸を垂らし金魚を釣るもので、『ミニミニ釣り堀金魚版』といった風情でした。

夏祭りといえば、「花火」「浴衣」「金魚すくい」が自分自身では3種の神器(?)と思っていましたが、この定番からちょっと一線を画す金魚釣りもなかなか粋なものでした。

えさの付いた釣り針を水槽に垂らせば、金魚が大量に集まってきますが、金魚の口が小さいので、なかなか針が引っ掛からないのです。
釣竿が微かにグッと引かれた瞬間に、微妙な力加減で引き上げないと、針が金魚の口に掛からないという、なかなかな技量を求められるものでした。

最初はコツを掴むのに時間がかかりましたが、1時間で15匹くらい釣れました。
ただし、夜ベッドに就いて眠ろうとすると、まぶたの裏に、あの金魚の群れの残像が浮かんでは消え、浮かんでは消え、なかなか寝苦しい夜になりました。
祭りには、やはり金魚すくいが「いとをかし」です。

次は佐藤アナウンサーです。

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