「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ

2013 夏の総決算
金澤 聡
(2013/09/04)


野球とは、つくづくよく考えられたスポーツだと思う。
なかには、『人生そのものだ』と言う人もいる。

イチロー選手が異国の地で偉業を成し遂げた夏。
4000本の裏には、8000本の悔しさがあるという。
野球の神に愛されるような相当な努力が生んだものだと想像できる。
神業である。

杜の都のエースも前人未到、『神の領域』ともいえる記録を創った。
この夏は、悲願の優勝という高みを目指して若鷲たちがパ・リーグの空を雄々しく飛んでいる。
破竹の勢いで邁進しているチームも、優勝はリーグ終盤にならないと決まらないという。
ペナントレースはマラソンによく例えられるが、この9月が42.195kmの半分くらいか…。
1戦1戦最後まで闘志を消さず130試合を戦い続け、残りの10試合で優勝が決まる。
やはり、野球は人生そのもの。

今年の秋は、きっと楽天が教えてくれるだろう。
明けない夜はないんだと。
球界再編から生まれた弱小球団が、ようやくまぶしく光輝くチームになることを。
さあ、夏を全力で戦った男たちが、もうじき実りの秋を迎える。
歓喜のその時何を思うだろうか。
やはり、『人生そのもの』か…。

次は、小口さんです。


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