「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ
うまくいく?うまどしです!
寺田 早輪子
(2014/01/07)
うま年に「うまく」なりたいもの。
「ナレーション」をもっともっとうまくなりたい!
アナウンサーとしての番組への関わり方は幾通りもあります。
スタジオから伝えるキャスター。VTR番組や中継でのリポーターなどがありますが、「ナレーション」ほど、アナウンサーの力量がストレートに問われる仕事はないと感じます。
フジテレビ系列のアナウンサーが持っている教本の表紙には「声は人なり」と書いてあります。
まさに、ナレーションは、「言葉のプロ」として真摯に仕事に向き合っているかが出る、そして、アナウンサーの「人間性」や「人生経験」までもが、図らずとも表れてしまう…、考えてみると「こわい」仕事です。
どんなに研究しても、追及しても、「これで満足!」「もう完璧!!」等とは絶対に思えない、奥の深い仕事がナレーションなのです。
アナウンサーになって15年間、幸せなことに様々な「放送人」としての、「アナウンサー」としての技術研修を受ける場をいただきました。
著名な俳優、声優、ジャーナリスト、系列の先輩アナウンサーなどから、貴重なアドバイスをいただきましたが、それらを会得し、「自分の表現」にするには、私はまだまだまだまだ勉強が足りないと感じます。
それでも、これもまた幸せなことに、番組で私をナレータとして使ってくださる記者、ディレクターにも恵まれた15年でした。
彼らが「私の声で『作品』を制作して良かった」と心から思えるように、語ってきました。
そして、何より取材対象者となった方々が、「取材をされて良かった」「この番組に出て良かった」と思えるような番組に仕上げたいと願い、声を発してきました。
私の声で、聞く人が笑ったり、感動の涙を流したり、とあるニュースに憤りを覚えたり、何かにチャレンジするきっかけになったり…、その作品が「伝えたいこと」が、きちんと人の心に伝わるナレーターを目指します。
…と、熱くナレーションについて語る私は、やはり心底「ナレーション」という仕事が好きなのだな~。
※写真は…、2013年大晦日早朝のフジテレビ「景気満開テレビ」名取市閖上『ゆりあげ港朝市』から生中継をしました!!
『アナ・ログ』、次回は…、木下アナウンサーです!!