「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ

2014年「ともに」
飯田 菜奈
(2014/03/11)


3年前の今日、3月11日。
私は「夢メッセみやぎ」にいました。
食のイベントを開催していて、1日に数回行われるステージの司会を担当していました。

あの、立っていられないほどの激しい揺れがようやくおさまったか‥のタイミングで、
「会場にいるお客さんと、出店者のみなさんに向けて館内放送を!!」と言われ、
緊急時にのみ使われるという、館内放送用の受話器をわたされましたが、
現実に起きていることが理解できず、何をしゃべっていいのか… 震える足でその場に立っているだけで、言葉が出てこなかったのを覚えています。

結局、すでに電源が落ちていて、その受話器も全てのマイクも使えないようになっていたのですが…。

それ以来、
イベントや試写会など、司会を担当するときは、
『もし、この場で地震が起きたら何とアナウンスをするべきか。安全な場所はどこか。自分は落ち着いて、避難誘導できるか』を考えるようになりました。

もちろん、台本にも、
万一、地震などが発生した場合は…というコメントも必ずと言っていいほど入るようになりましたが。

普段の生活でも、「もし今日あのような大きな地震が起きたら……」そんな思いが一瞬よぎることが、たまにあります。

日ごろの備えをしっかりしておこうと思います。

明日は木下アナです。

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