「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ

水無月です!
佐藤 拓雄
(2014/06/26)


5月半ばから梅雨入り前ごろまでの仙台が好きです。

なかでも定禅寺通の新緑は本当に清々しいです。若葉よりもちょっと濃くなり始めくらいがいいですね。
よく晴れた日の、ケヤキのトンネルと木洩れ日、その上の青空、というのが一番です。

・・・「枕草子」になってしまいました。

今月初めごろ、長男を乗せて、その定禅寺通を車で走っていた時のこと。
「いやー、この時期の定禅寺通はいいよねー、緑が気持ちいいねー、この木洩れ日も・・・」
とうかれたことをつぶやいた私。
長男は、「そうだね・・・」と、とりあえず相槌を打った感じでしたが、ひと呼吸あっての次の一言が、期せずして、二人同時になりました。
「仙台らしい!」

高校生にもなると、親の言うことに耳を傾けないことも多いうえに、性格的には私より妻に似ており、どうも私とは感覚が違う、ということも少なくない長男ですが、この時ばかりは、親父と息子の感性がピタリ。うれしい驚きでした。
そして、息子よ、キミも仙台の人だなあ、仙台のよさを語れるようになってきたなあ、という感慨もあったり。
さらに清々しい気分で、緑のトンネルを走りぬけました。

明日は浅見さんです。

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