「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ

お気に入りの旅行先
佐藤 拓雄
(2014/07/04)


写真は、6年前の夏に家族で旅行した石垣島での一枚です。
後ろ姿の子どもたちはまだ小さく、末っ子はまだ生まれる前でした。
台風接近中で、空が鉛色ですが、海はこの色!
食べ物がおいしかった、オリオンビールもおいしかった!そして、景色が最高だった!
何年たっても、また行きたい、と思う旅行先の一つです。

この旅行に行った頃は、またいつでも行ける、と思っていた家族旅行でしたが、子どもたちが大きくなるにつれて、なかなかタイミングがなく、テーマパークへの一泊旅行は別としても、家族で「旅行らしい旅行」に行ったのは、これ以来なく、現在に至ってしまっています。

それにしても、
学生の頃は、時間はあってもお金がなく、
社会人になると、お金はそこそこあっても時間がなく、
結婚して子どもが生まれると、お金も時間もなかなか捻出できず、
さらには全員揃ってということ自体が難しく、
将来を考えてみると、年金がどうなるか分からない中で、定年後にのんびり旅行、なんて現実味が乏しく…
本当に、旅行って行けないものだなあ、というのが最近の心境です。

さらには、一生のうちで、世界のほとんどの場所には訪れることができないのだ、ということに、去年あたりに気がつきました。気づくのが遅いですか。

どんどんさびしい話になってきましたが、そんな私の最近のお気に入りは、旅番組。
なかでも、「世界行ってみたらホントはこんなトコだった」とか、「にじいろジーン」の「地球まるごと見聞録」などが好きです。
外国の、観光地としてはあまり有名でない場所の風景だったり、そこの普通の人の暮らしや文化だったり、テレビででも見なければ、おそらく一生知ることもなかっただろう、というところを見るのがいいんです。
こんなところがあるのか。こんな人がいるのか。こんな食べ物があるのか。
世界は広い。その世界を、間接的にでも垣間見られる。やはりテレビって素晴らしい!テレビありがとう!
決して大げさではなく、本気でそんなことを思ってしまう、私の人生は、やはりさびしいでしょうか?

次回は金澤アナウンサーです。

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