「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ

お気に入りの旅行先

(2014/07/11)


私のお勧めはヨーロッパの電車旅行です。

なぜなら、ヨーロッパでの電車旅行にありがちな
「正しい行き先の電車に乗れたのか?」
「時刻に不正確なヨーロッパにあって、乗り継ぎ時間に間に合わず、今日中に目的地に辿り着けないのでは?」
「そもそも、この電車は最終目的地までちゃんと走るのか?運転士が途中で帰ってしまったり、整備不良が起きて止まっちゃうんじゃないの?」
といった不安との戦いが楽しかったりするわけで、その分、到着の達成感は感慨深いものがあります。

日本の交通機関は時間に正確ですがヨーロッパでは当たり前のことで、逆に新鮮な非日常体験です。
そんな旅を楽しむ秘訣は
(1)時間に余裕を持って行動
(2)あまりちゃんとした計画を立てない
(3)行けたら行く、行けなそうだったら行かない
の3つですかね

現地の電車ダイヤは、正しくとも限らず、そうであっても守られる確約もなく、綿密な計画はすぐに破たんします。
「あそこも行きたい、ここも行きたい」などと考えていても実現不可能。
行きたい場所を絞って、あとはテキトーに行動した方が意外な発見があって面白いものです。
左上の写真はイタリア・シエナにある「世界一美しい」と呼ばれるカンポ広場。ローマ⇒ピサ⇒フィレンツェに移動する際、時間が余ったので時間つぶしで立ち寄っただけでしたが素晴らしく綺麗な広場でした。広場はすり鉢状になっていて、大勢の人が腰かけてノンビリしています。写真では伝わらないでしょうから、イタリアに行かれた際は是非立ち寄って見て下さい。

左の真ん中の写真は、ロンドン郊外の村ですが、村の名前は失念。とってものどかな田園風景でした。これは'国家の品格'(藤原正彦さん著)の中で「イギリス紳士道のルーツは田園風景」と書いてあったため足を運んだ村です。

左下はイタリア・ミラノのサッカー場サンシーロ。右上はギリシャ・アテネのパルテノン神殿。右下はポーランドのアウシュビッツ=ビルケナウ強制収容所。

時間についての番外編ですが、サマータイムに対応している時計と、そうでない時計が混在していて何を信じればいいのか混乱したことがあります。アメリカでは州によって導入している地域とそうでない地域があるようです。

とにかく外国では時間に余裕を持って、ですね。
次は木下さんです。

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