「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ
子どもの頃の遊びと言えば
(2014/07/17)
きょうからテーマは"子どもの頃の遊びと言えば"
小学校に入学直後のバグダッドに住んでいた頃は、庭で水撒きして遊んでいました。
気温は50℃近く。履いていた長靴に水を入れてヒタヒタにするのが気持ち良かったです。
あとは友達と一緒になって、庭のカエルに水をかけたり枝でつっついたり、という残酷なことをしていました男子なら結構こんなエピソードがあるものかと思います。
プールにも行きました。
「プールサイドは走ってはいけない!」というのは万国共通のルールと思われますが、悠長にしていると足の裏を火傷してしまうので、必死にプールに飛び込んでいました。
それと、よくやったのが卓球。駐在員の寮に台があったため大人と混じって遊んでいました。
腕前は申し分なく、「駐バグダッド日本人卓球選手権・バンビの部」があったら、間違いなく優勝していたはずです。
よく散歩した思い出もあります。
ある日、父と散歩から家に帰ると、母から「きょうはイランイラク戦争の終戦記念日で、兵隊が空に向かって発砲しながら行進しています。流れ弾に当たる可能性があるので外出は控えて下さい」との連絡があったことを伝えられました。
知らないまま無事生還、スリル満点の散歩だったようです。
帰国後は、外も安全だし暑くないので、野球や鬼ごっこをしていましたね。
何より友達が増えたので、目一杯外で運動して遊んでいました。何しろバグダッドの学校は少人数で、自分達の学年は6人。これでも多い方で1人だけの学年もあるくらいです。1人だけだと相撲もとれません。
一方、ゲームはあまりしませんでした。
買ってもらえなかったからという理由もありますが、単純に苦手でした。友達と当時流行っていた格闘ゲームをしていても、勝っても負けてもどっちでもよく、ボタン操作を覚えることすら面倒でした。
ますます友人に勝てるわけがなくなり「勝てない勝負は挑まない」と最初に思ったのがこの頃です。
小中学校時代の友人に、当時の私の印象を聞くと「クール。というか冷めていた」と言われます。
そんな自覚は当時ありませんでした、きっとこんな所からそう思われるようになったのでしょう。
子どもの頃の遊びは、暑く、熱く、クールな感じでしたね。
写真は大人になっても水遊びしている地元の友人たちの姿です。
次は木下さんです。