「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ
思い出の味
佐藤 拓雄
(2014/08/14)
自分が子どもの頃の「思い出の味」もありますが、今回は、自分の子どもたちとの「思い出の味」の話をします。
長女が3歳くらいの小さいころ、遊びの延長でよく作ったのが、牛乳ゼリー。
牛乳と砂糖とゼラチンをまぜて火にかけ、冷やして固めるだけの簡単なもので、二人きりで留守番の時によく作って、家族へのサプライズ、というパターンでした。
とにかく、料理するというより、遊びの一つだったので、ただ単に楽しかったのと、材料をかき混ぜる長女の小さな手と真剣なまなざし、そういうことを含めて、思い出の味の一つです。
長男だと、小学5年生の時に、そば打ち体験をして、持って帰ってきたそばが、思い出の味のひとつ。
そば打ち体験を取材に来た他局のテレビニュースにちらっと長男が映って、それを何度も繰り返し見ました。これも、そういうシチュエーションとともに、思い出されます。
先日は、部活中の長男を除く家族4人で、ピザを作りました。
5歳になった次男は、一生懸命、ピーマンを切ったり、シメジをむしったりしつつ、ウインナーやベーコンをつまみ食いして、ゲタゲタ笑う悪ノリ。とても楽しい時間でした。
長女は、上手にピザ生地を伸ばし、きれいに盛り付けてくれました。
そして、写真のホットケーキ。
先日、たまたま私と長女の二人だけが家にいて、「お昼何食べよう?」という話から、長女が「ホットケーキ焼こう!」と言いだして作ったものです。と言っても、ほとんどの作業は長女がやってくれました。もうすぐ14歳。成長したものです。出来は満点でした!
こうした大切な、「思い出の味」がもっともっと増えてほしいと思っています。
明日は、広瀬アナウンサーの思い出の味です。