「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ
休み明けといえば…
(2014/08/26)
私が通っていた学校の夏休みは8月まで。
休み明けの最初の登校日9月1日は関東大震災が起きた日です。
東京ではこの日を「防災の日」として小中学校では集団下校していました。
休み明けの数日は移行期間といった感じで、午前授業のみの日があったような。
'人生暇つぶし'なんて言葉がありますが、上手く暇つぶしができない私にとって夏休み中は「休んでばかりで退屈」と思い過ごしていますが、学校が始まった途端にガス欠。
「半日授業がちょうどいい」と移行期間を満喫しつつ、そのうち「もう少し登校時間が遅い方が良いな」と怠けたことを考えるように。
結局、夏休みが明けた途端に冬休みを待ち焦がれ、9月のギラついた太陽に晒されながら、コタツでミカンを食べる姿を想像しつつ、何とか登校していくといった様子。
「明日から頑張ろう!」と考えている、私みたく無気力が服を着て歩いているような小学生が夏休み明けに突然6時間授業を受けるなんて試練を耐えられるはずはなく、そう考えると移行期間というのは絶妙。
そして学校が再開して最初に訪れる難敵は、まるで最も暑い時期を避けるように行われるプール授業。
休み明け直後ならまだしも、暑さが和らいだ時期の1時間目に行われると、体が悲鳴を上げて震え出し、水におヘソが浸かった頃には本当に悲鳴を上げていました。ギャー。
話はそれますが、プールから出た後にタオルで足の裏を拭くことに非常に苦労しました。
右足を拭き終え今度は左足の裏を拭こうとしますが、それにはどうしても右足で立たなければなりません。
すると、更衣室の床は大体濡れていて、拭いたばかりの右足の裏に埃やら何やらがまとわりついてきます。
右足を何とかしようとすると、今度は左足に砂利なんかがくっ付き、もしかしたら拭く前より汚くなったんじゃないかという具合に。
更衣室は立錐の余地なく隣の人と肌が触れ合うくらいにごった返し、腰かけることも出来ず。どこかで諦めないと、一生、更衣室から出られず、おヘソでギャーのレベルではありません。ギャギャギャー。
えーと、何の話だったかというと、休み明けの話でしたね。
まぁ、こんなことを考えている小学校時代だったので、休み明けに何かに意気込むこともなく、そのまま大人になってしまいました。
これじゃダメですね。明日から頑張ります!
次は稲垣アナです。