「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ
休み明けといえば…
佐藤 拓雄
(2014/09/05)
「○日からようちえん」と、幼稚園再開を楽しみにしていたのが、5歳の次男。
その度と言っていい程、中2の長女や高1の長男からは、「幼稚園は勉強がなくていいよねー、毎日遊んでるんだもんねー」と、ほとんど本気のため息が出ます。
写真の冊子は、幼稚園から渡されたもので、夏休み中、毎日「おてんき」や「はみがき」などのシールを貼っていくものです。
宿題も勉強もなく、たくさん遊んで誉められる、この冊子にシールを貼るだけで誉められる、絵や文字を書けばもっと誉められる、ごはんをいっぱい食べて誉められる、よく眠って誉められる、要するにほとんど何をしても誉められる、という人生の中でおそらく最もお気楽な、すばらしい時期を、今次男は過ごしています。
長男や長女がうらやましがるのも無理はありません。
その長男は、夏休みに入っても、連日朝からみっちり部活で、おまけに前半は学校の夏期講習もあったり、「休み」とは名ばかり。毎朝、普段とほぼ同じ時間に、弁当を持って学校へ向かい、帰ってくるのは早くて夕方という生活でした。
なので、送り出す親としては、いつの間にか「夏休み」が終わって授業が再開されていた、という感覚です。
中2の長女は、8月半ばごろから、「あーあ、あと○日で夏休み終わりだー」とブルーな様子。
宿題は結構あったにせよ、おおむねのんびり過ごせた今年の夏休み。学校が始まれば、寝坊もできず、目まぐるしい生活がまた始まるわけですから、気持ちはよく分かります。
仙台市の公立中は2学期制なので、休みが明けて3週間弱で期末試験があることも、ブルーにさせる非常に大きな要因のようです。
それにしても、この2学期制。私は3学期制で育ったためか、いまだに馴染めません。
夏休みに入るのに通信簿が来ない、休み明けすぐの「期末」テスト、10月の通信簿、「秋休み」という名のわずか数日の休み。
とにかく違和感だらけです。
だいたい、夏休みで1ヶ月以上授業を中断しているのに、すぐテストって、たいていの子は、その前にやったこと忘れてるでしょう!
・・・と毒づいたところで、そのシステムが変わるわけもなく、「しっかり勉強しなさい」と言うしかありません。
何はともあれ、我が家の子どもたちの休み明けは、実にそれぞれでした。
このテーマはこれで全員終了。次は新たなお題で。