「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ

シーズンということで…「学園祭の記憶」
稲垣 龍太郎
(2014/10/06)


結婚しました!

すみません、嘘です。
妹の結婚式で、一緒に中座してきました。

学園祭の記憶…
東京での大学時代、当時一大旋風を巻き起こし、学祭に出演予定だった小島よしおさんの「そんなの関係ねぇ!」を見たいがために、母と妹がそろって、大阪から東京にやってきました。
そして、初めての東京で、ショッピングに夢中になるあまり、新幹線の最終便に乗り遅れ、一人暮らしの私のアパートに、母娘で延泊していったことは、今でも鮮明に覚えております。

そんな妹も、ついに結婚式を挙げました。
私も出席してきましたが、本当に気が気ではありませんでした。

挙式開始から5分、バージンロードを歩いて席に戻った時点でハンカチで眼元を拭う父…

(稲垣心の声)
「待って、早過ぎる…これから披露宴も含めると4時間以上はあるというのに…親父は『花嫁の手紙』まで、会場にいられるのだろうか(汗)」

披露宴が始まると、カメラ係の私に、「写真を撮りに行って!」と連呼する母…
さらに、シルバー携帯での撮影に四苦八苦し、私に説明を求める母方の祖母…

(稲垣心の声)
「私は、目の前の料理を!フルコースを食べたいんや!!」

挙式、そして披露宴の5時間程の間、私は「手ブレ」と戦っていました。
デジカメはまだしも、必要最低限の機能しかない「シルバー携帯」での撮影は、まさに「手ブレとの戦い」でした。

おかげで、涙を流す両親、祖母の隣りで、私は泣く暇もありませんでした(苦笑)。

次は、佐藤アナの「学園祭の記憶」です。

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