「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ

シーズンということで…「学園祭の記憶」
金澤 聡
(2014/09/30)


大学生の1、2年時、世はバブルでした。
当時東京では、アルバイト代時給1500円というところもざらにありました。3年で好景気が崩壊したとはいえ、世間は浮かれっぱなしの状況でした。
大学4年になると、バブル時は電話帳ほどの厚みがあったアルバイト求人雑誌もさすがにページ数が大幅削減され、時給1500円以上なんていうアルバイト先もなくなりました。高額な時給アルバイトは胡散臭いビジネスにしかなくなりました。

バブルの時代に大学の青春時代は過ごしましたが、バブルの恩恵を受けて浮かれた生活など全くできませんでした。
『バブル期に苦学生』
生活費と学費を稼ぐために、大学が休みのときはアルバイトをしていました。学園祭の日も例外ではなく、アルバイトをしていました。
少々遠回りになりましたが、大学時代の学園祭の記憶と言えば、アルバイトを一生懸命していたという記憶しかありません。
引越し屋さんのアルバイトをしていたとき、学園祭の日に、ちょうど大学の近くで荷物運びをしていて、校内で開かれていた学生プロレスの実況、解説の声がかすかに耳に届いてきたということもありましたが、額に汗して働いていました。
誤解しないでほしいのですが、決して悲観した学生生活ではなく、仕事と学業を両立しているような清々しさと自立心に満ちていました(笑)
学園祭に一度くらい参加してもよかったかなぁ、と少しは後悔の念もありますが…。やるなら、ガンダム祭かなぁ。

次は、高谷アナウンサーです。

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