「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ

シーズンということで…「学園祭の記憶」
高谷 恵倫
(2014/10/01)


学園祭。私にとっては、少し言いなれない言葉です。私は、小、中、高と「文化祭」と言っていました。学園祭と聞くと何故だか都会の雰囲気がします。
何故だか分かりませんが……。

私の学園祭の思い出は、中学校まで遡ります。
私が通っていた中学校では、学園祭の時にクラス対抗「合唱コンクール」が行われます。
自分達のクラスに金、銀、銅のいずれかの賞が決まるので、他の組に負けないようクラス一丸となって戦います。

合唱曲は、課題曲1曲と選択曲1曲の計2曲でした。
この選択曲というのがカギでして、曲を決める時、あらかじめ5,6曲提示されます。
クラスでどの曲を歌いたいかを第3希望まで決め、そしてクラスの代表者が学年会議で話合います。実はこの選択曲、他のクラスと被ることは許されないのです。
ですから、運が悪いと第3希望からも外れた曲を歌うこともあるんです!
私は中学3年間、クラスが4組以上あったので毎年、選択曲が決まる時はハラハラしていました。

私が1番印象に残っている曲は、3年生の時に歌った「遠い日の歌 パッハルベルのカノンによる」です。
選択曲を決める時、クラス全員で全曲を試聴するのですが、この「カノン」は、全員が聞いたことがあるメロディーでした。また歌詞が「ランラララン~♪」といった「ラ」が多く、簡単に覚えられるということもありすぐに第1希望に決まり、そしてそのままクラスの選択曲になりました。
練習前まで簡単に出来ると思っていましたが、実は物凄く難しい曲でした。特にサビの部分はソプラノ、アルト、テノール、バス全て、音だけでなくリズムも違い、ブレスの部分もバラバラで合わせることが本当に難しかったです。
どれか1つのパートがずれると、終着点に辿りつかないので、言い争いになることもしばしばありました。ただ、1つの目標に向けてあれ程クラスが1つになったことは無かったと思います。

結果は「銅賞」でしたが、本番が1番上手く出来、達成感にあふれたことを覚えています。
私にとっては、大切な思い出となりました。



写真は、先日取材した「あきづき」という品種の梨です。月のように丸く、他の梨より甘くて、シャキシャキしているのが特徴です。


明日は梅島アナウンサーです。

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