「アナ・ログ」
アナウンサーリレーエッセイ

お正月と言えば
佐藤 拓雄
(2015/01/07)


あけましておめでとうございます。
私、本日が仕事始めです。
新年早々インフルエンザにかかってしまったためです。すみません。
家族も次々と感染し、我が家的には、2015年お正月と言えば、インフル禍、となりそうです。

それはともかく、お正月というと私には決まって浮かぶある光景があります。
勉強部屋で座布団を枕にごろ寝しながら、いそべ餅を食べる少年。
「のどかなお正月だなあ。今年はいいことがありそうだ」
「ドラえもん」てんとう虫コミックス第1巻第1話の一コマ目です。
光景、じゃなくて、漫画の一コマでした。
このあと、勉強机の引き出しからドラえもんが現れ、「いやーろくなことがないね」という展開になっていくわけですが、小学生のころから、何百回と読んだこの話は、すっかり私の頭に刷り込まれていて、お正月、と聞くと、条件反射のように、「のどかなお正月だなあ」という言葉に変換されていくのです。

作者の、藤子・F・不二雄さんは、私にとっては「神」同然。少年時代の私の脳の中身の半分くらいは、「ドラえもん」をはじめとする藤子F作品群で形作られたといっても決して言い過ぎではないほどです。1996年にその藤子さんが亡くなったときは、文字通り心に大きな穴が開いてしまい、いまだにその穴は埋まりません。

この年末、川崎市にある「藤子・F・不二雄ミュージアム」へ一家で行ってきました。念願の初訪問です。
写真は、「どこでもドア」で、パチリと一枚。オブジェですけどね。
とにかく私にとっては全てが感激でしたが、カフェもなかなかでした。「暗記パン」のフレンチトースト、シャレのきいた「ドリアもん」、などなど。ジャイアンのカツ丼は食べ終わるとどんぶりの底に「心の友よ」とジャイアンが出現する芸の細かさも。全員、満足満腹でした。

次はいつ来られるのか、近所にあったら足しげく通えるのに、と後ろ髪をひかれる気持ちでミュージアムを後にしました。

そして、今年の決意。
やはり、もう一度、藤子作品を集めなおそう!それも、「大人買い」ではなく、「コツコツ買い」で。そう誓った直後、インフルエンザになりました…

明日は、浅見さんです。

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